心療内科とは?

心療内科は、1996年に政令で表示を許された比較的新しい名称の診療科であり、心理的要因から身体症状があらわれる「心身症」の治療や、何かしらのストレスが招いた体の不調を診ることを専門とします。

「内科」とついていることからも分かるように、頭痛やめまいなどの体に表れた症状を主に診ます。

精神疾患の中には症状として、頭痛や吐き気やめまいなどの体調不良が現れるものがありますが、不調の原因が精神的なものかどうか分からないまま対処しても、症状がなかなか改善しないことがあります。

このようなときは、症状の原因となっている精神的なストレスに、カウンセリングなどの精神的ケアを同時に行います。

体と心の両方にアプローチして治療を行うのが心療内科です。

初診時にはまず医師に現状を伝え、病歴や症状、薬を飲んでいるか、原因になりそうなストレスや家族関係、生育歴などについて話します。

うまくまとめて話せないことも多いため、事前に話す内容を簡単にまとめてメモにしておくと良いでしょう。

心療内科を受診の際、気になるのは費用?!

心療内科を受診の際、気になるのは費用のことではないでしょうか。

内科と違い問診(カウンセリング)の時間がかかるので高額なイメージがあるかもしれませんが、保険が適用されるのでカウンセリングと言っても驚くような金額にはなりません。

また、パニック障害などの心療内科の対象となる病気には、自己負担が1割となる「自立支援医療制度」が適用されるものもあるので、主治医に相談することをおすすめします。

心療内科では、本人不在の場合は自費診療となるため費用は高額になってしまいますが、子どもの不登校や引きこもりなど家族だけで話を聞きたいという要望にも応えてくれます。

 

心療内科の対象となる病気とは

仮面うつ病、自律神経失調症、不登校・出社拒否や発達障害。さらに更年期障害、パニック障害、摂食障害などがあげられます。

心の不調が体の不調に隠れてしまっている仮面うつ病は、吐き気や腹痛、動悸や倦怠感が主な症状です。

うつ病によく見られる気分の落ち込みがなく、頭痛、めまいや不眠といった症状が目立ち、内科を受診しても異常は見つからずに単に調子が悪いだけだと思い込んでしまうこともあります。

何らかの理由で学校や会社に行けない、または行きたくても行くことができないのが不登校・出社拒否です。登校や出社したくても体がそれを拒み、頭痛や腹痛といった症状が表れる場合もあります。

なかには、家で休養していれば症状も落ち着くので、休むための嘘だと思われてしまうこともあります。

しかし、子どもの不登校や配偶者の出社拒否から、本人のみならず周りの人までがストレスで体調を崩してしまうということもあるので、早めのケアが重要です。

40代以降の女性に多い更年期障害は、様々な体調不良や情緒面で不安定な状態になります。

症状は動悸やめまい、疲労感やイライラ、不眠などです。ライフスタイルでいうと、ちょうど子どもが就職や進学、結婚などで親元を離れる時期と重なることが多く、環境の変化に心がついていかずにうつ状態に陥ることもあります。

これらは原因にストレスなどがあると考えられるため、考え方や生活習慣を変えることによって症状が改善されることがあります。

 

心療内科を選ぶときのポイントは?

多くの精神科医は、うつ病や神経症や統合失調症などこころの病気を幅広く診ます。

なかには不安障害(社会不安障害、全般性不安障害、パニック障害、心的外傷後ストレス障害など)に認知行動療法や森田療法的テクニックなどをケースに合わせて用いる医師もいます。

また、薬に抵抗がある場合は、薬はあくまで補助的・最小限とし、心理面へのアプローチ、心身のバランスを重視し予防医学的な観点を考慮した治療を目指している医師もいますので精神科医の得意分野で選ぶことも大事です。

こころの病気は通院期間が長くなることが多いため、通いやすい場所にあることや自分の通える曜日や時間帯に診療しているかどうかも重要です。医療機関によっては、土曜日に1日診療していたり、日曜日も診療しているところがありますので、自身のライフスタイルに合うところを探してみましょう。

さらに、主治医やスタッフとの相性もとても大切です。

自分のこころの状態を理解してもらえないと、治療の効果は十分に表れません。

しかし、主治医やスタッフに自分のこころの状態を十分に理解してもらうには、ある程度の時間がかかります。

すぐに分かってもらえないからと言って医療機関をころころ変えるのが良いとは限らないのです。

心療内科の受診では自分の内面にある悩みを相談するため、自分のことを分かってくれて話しやすい先生かどうかということが非常に大きなポイントになってきます。

受診する前に、ホームページなどで医療機関の雰囲気や特徴、また写真から受ける先生の感じを調べてみることは重要です。

まとめ

心療内科はストレスが原因と考えられる頭痛、倦怠感、めまいや不眠といった症状や、食欲減退、腹痛、動悸などさまざまな症状に対応してくれます。

症状の中には自分では自覚しづらいものもあるので、少しでも気になる症状があれば一人で悩まずに一度心療内科へ行ってみることをおすすめします。

ストレスの内容や症状を話すことによって、自分を客観的に見ることができます。

また、日頃からストレスをためこまない生活を送るように心がけることが大切です。

ストレスは色々な病気の引き金になります。

学校や職場などの人間関係でストレスと無縁に生活することはできませんが、なるべくストレスをためこまずにうまく発散させることを意識してみてください。

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